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【第2回】火災報知器の誤報23件を集計|連休に集中した出動と、誤報が出た建物のその後

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【第2回】火災報知器の誤報23件を集計|連休に集中した出動と、誤報が出た建物のその後

公開日:2026年10月21日

この記事の要点

  • 当社の誤報対応レポート第2回。2026年9月16日〜10月20日の約5週間に、非火災報19件、トラブル警報1件、その他3件の計23件の緊急対応を行いました(前回:8月16日〜9月15日の48件。累計71件)。
  • 件数は前回の半分以下に減りましたが、17件(74%)は感知器の経年による劣化・不良と判断した事例で、割合は前回(60%)より上がっています。
  • 11件(48%)が夜間・深夜早朝、7件(30%)が日曜・祝日の出動。9月20〜23日の4連休だけで6件ありました。
  • 23件のうち14件で感知器交換・設備更新の見積を提出し、7件は実際に交換・更新工事につながっています(うち感知器の一斉交換が2棟)。
  • 原因・対処法・出動費の目安は第1回の記事にまとめています。本記事は今回の集計と注目事例に絞っています。

この記事の監修者

チヨダ防災株式会社 代表取締役 下嶋 健弘

消防設備士 特類〜第7類/第一種電気工事士。消防設備の設計・施工・点検に15年従事し、約7,000棟を担当。本記事の集計は、当社の各拠点(東京・神奈川・埼玉・千葉)の社員が実際に出動した記録をもとにまとめています。

前回の記事では、2026年8月16日〜9月15日の1か月間に対応した48件の緊急対応(非火災報・トラブル警報など)を集計し、原因の6割が感知器の経年による劣化だったこと、半数が夜間・早朝の出動だったことをお伝えしました。

今回はその続きです。9月16日〜10月20日の約5週間の出動記録を同じ項目で集計し、前回との違い、そして「誤報が出た後、建物がどうなったか」までを追いました。残暑が落ち着いて件数は減りましたが、中身を見ると、夏に作動し始めた感知器の寿命がはっきりしてきた期間でもあります。

今回の集計:23件の内訳と前回との比較

2026年9月16日〜10月20日の35日間に、新宿・横浜・埼玉・千葉・町田の5拠点あわせて23件(出動回数ベース。同じ建物への複数回の出動は別々に数えています)の緊急対応を行いました。内訳は、火災警報に関する対応(非火災報)が19件、設備の障害(トラブル警報)が1件、その他が3件です。「その他」は、地震の揺れで防火扉が閉鎖した対応、煙感知器の作動で防火戸が閉まった対応、火災報知設備ではなく室内の時計の音だった対応です。

緊急対応件数の推移(2026年9月16日〜10月20日、当社5拠点合計。10月20日時点の出動記録を集計)
期間 件数 備考
9月16日〜22日 7件 4連休(20〜23日)の最初の3日間で5件
9月23日〜30日 8件 表の区分の中では最多
10月1日〜10日 5件 10月6日に3件
10月11日〜20日 3件 気温が下がり落ち着く
合計 23件  

※表が切れている場合は横にスクロールできます →

前回(8月16日〜9月15日)は31日間で48件、1日あたり1.5件でした。今回は35日間で23件、1日あたり0.7件。件数は半分以下に減っています。9月前半の「1日で12件」のような日はなく、最も多い日でも3件(9月21日、10月6日)でした。9月後半は残暑と雨が続き、10月に入って気温が下がるにつれて件数も減っていく流れで、前回の記事で「湿度が高く気温が急に変わる日に要請が重なる」と書いた現場の実感と合っています。

前回との比較
項目 第1回
8/16〜9/15(31日)
第2回
9/16〜10/20(35日)
緊急対応件数 48件 23件
1日あたり 1.5件 0.7件
感知器の経年による劣化・不良と判断 29件(60%) 17件(74%)
夜間・深夜早朝の出動(18時〜翌9時) 23件(48%) 11件(48%)
日曜・祝日の出動 —(未集計) 7件(30%)
たばこの煙が原因 0件 0件
累計(8月16日〜) 48件 71件

※当社の出動記録による集計であり、業界全体の割合を示すものではありません。表が切れている場合は横にスクロールできます →

火災受信機の「火災」表示と階段の地区表示が点灯している様子
住戸内のインターホン親機に表示された「火災」の画面
左:火災受信機の「火災」表示と、発報した階(階段)の地区表示。右:住戸内のインターホン親機に表示された「火災」の画面。共同住宅では、受信機だけでなく各住戸のインターホンにも火災の表示が出る建物が増えています。

原因別:74%は感知器の経年による劣化・不良と判断

緊急対応23件の原因・確認された状況(当社の出動記録による判断)
原因・確認された状況 件数 主な状況
感知器の経年による劣化・不良 17件 住戸内の熱感知器(2009〜2012年製など)、共用階段・パイプスペースの煙感知器。うち1件は設置から10年未満の煙感知器
湿気・結露・水漏れ 1件 上階からの水漏れで住戸の感知器が濡れて発報
機器の不良(受信機・バッテリー等) 1件 受信機の予備電源バッテリーのコネクタに緑青が発生し、バッテリー異常の警報
地震・気象 1件 早朝の地震の揺れで防火扉が閉鎖。復旧のため出動
原因未特定(復旧後の再発なし) 1件 復旧後に再発せず、設備更新の工事の中で対応
その他 2件 竣工して間もない建物の配線トラブル/火災報知設備ではなく室内の時計の音だった
合計 23件  

※表が切れている場合は横にスクロールできます →

前回60%だった「感知器の経年による劣化・不良」が、今回は74%に上がりました。感知器の劣化・不良と判断した対応は29件から17件に減りましたが、それ以外の対応が19件から6件へと大きく減ったため、全体に占める割合は上がりました。夏場に多かった湿気・虫・調理などの一時的な要因が減り、設置年数の経過した感知器による対応が残ったと見ています。今回の17件の多くは2009〜2012年製の感知器で、設置から14〜17年が経過しており、日本火災報知機工業会が示す更新の目安(煙式・半導体式の熱式は約10年、それ以外の熱式は約15年)に近づいているか、超えている可能性があるものです。

なお、1件は設置から10年未満の煙感知器が作動し、連動する防火戸が閉まったケースでした。目安の年数に達していなくても、設置環境によっては劣化が早く進むことがあります。たばこの煙が原因だったものは、前回に続き0件でした。

発報した差動式スポット型熱感知器の裏面(2017年製)
交換した新品の差動式スポット型熱感知器の裏面(2026年製)
左:発報した差動式熱感知器の裏面。製造年(2017年製)が記載されています。右:交換した新品の差動式熱感知器の裏面(2026年製)。感知器の製造年は、取り外さないと確認できないことがほとんどです。
共用部分で作動表示灯が点灯した煙感知器
共用部の天井で作動灯が点灯した煙感知器
経年により劣化した感知器は、火災がなくても作動して作動表示灯が点灯し、ベルが鳴動することがあります。いずれも共用部分の煙感知器です。
受信機の表示窓。2階の防火戸と連動用感知器の表示が点灯している
煙感知器の作動に連動して閉鎖した防火戸
左:受信機の表示窓。2階の防火戸と、連動用の煙感知器の表示が点灯しています。右:煙感知器に連動して閉鎖した防火戸。設置から10年未満でも、煙感知器が作動して防火戸が閉まることがあります。

時間帯別:連休に集中した出動

時間帯・曜日別の出動件数(出動費の区分と同じ分け方)
区分 平日・土曜日 日曜日・祝日 計
日中(9時〜18時) 9件 3件 12件
夜間(18時〜22時) 5件 0件 5件
深夜・早朝(22時〜翌9時) 2件 4件 6件
計 16件 7件 23件

※表が切れている場合は横にスクロールできます →

夜間・深夜早朝の出動は11件(48%)で、前回と同じ割合でした。今回目立ったのは日曜・祝日の7件(30%)で、そのうち6件が9月20日(日)〜23日(祝)の4連休に集中しています。連休は入居者様が在宅している時間が長く、鳴ったときに気づかれやすい一方で、管理会社様の窓口が休みのため、当社に直接連絡が入ります。前回の記事に書いたとおり、消防隊が先着して関係者の到着を待っているケースでは、当社が引き継いで対応しています。

深夜・早朝の出動6件のうち4件が日曜・祝日という点も、連休の影響です。連休の早朝に作動した感知器を復旧し、休み明けに交換の見積を出す、という流れが今回は何件もありました。

早朝の地震の揺れで閉鎖した階段室の防火戸
防火戸のレリーズ(自動閉鎖装置)をやや強めの設定に調整している様子
早朝の地震の揺れで閉鎖した階段室の防火戸(左)と、防火戸を保持するレリーズ(自動閉鎖装置)をやや強めの設定に調整している様子(右)。防火戸は感知器の作動だけでなく、地震の揺れで閉まることもあります。

誤報の「その後」:14件で見積提出、7件が更新工事へ

前回の記事では、「同じ建物で繰り返し鳴る場合は部分交換を続けず一斉更新をご提案する」という方針を書きました。今回はその方針が実際にどう動いたかを集計しました。

出動後の対応(23件)
出動後の対応 件数
感知器交換・設備更新の見積を提出(13件)または作成中(1件) 14件
 うち、交換・更新工事を受注(部分交換を含む。いずれも別々の建物) 7件
  うち、感知器の一斉交換(全数) 2件
復旧・部品交換で完了し、見積の必要なし 9件

23件のうち14件で、出動後に感知器交換や設備更新の見積を提出(13件)または作成(1件)しています。そのうち7件(7棟)は、すでに工事を受注しています。残りの建物にも見積書を提出済みのため、オーナー様・入居者様・近隣の方々・消防隊にご迷惑をおかけしないためにも、順次ご発注をいただいて機器の更新を行うことが多くなっています。とくに2棟では「作動した感知器1個の交換」ではなく、建物の感知器を全数交換する工事に進みました。夜間に不在で住戸に入れず、いったん回線を切り離して退館した建物でも、翌々日には全数交換のご発注をいただいたケースがあります。やむをえず離線処理を行う場合も、機器すべてを停止させるのか一部だけを停止させるのかを消防隊またはオーナー様に確認し、発報した一部のみを停止して、その他の部分は警戒を生かした状態にしています。離線した部分は火災を検知できないため、交換までの期間をできるだけ短くするよう日程を調整しています。

一方で、同じ建物への出動が3回目以上になったものが2棟、前回の集計期間に出動した建物への再出動が2棟ありました。3回目以上の2棟のうち1棟は、設置から15年以上経過した感知器で4回目の出動となりました。これまでに一斉更新の見積を提出しており、それでも部分交換が続いていたため、4回目の出動を機に、以後の誤報対応はお断りしています。前回の記事に書いた「同じ建物で繰り返し鳴るのに原因箇所のみの交換が続く場合は対応をお断りする」という方針を、実際に適用した初めてのケースです。もう1棟は3回目の出動を機に一斉更新をご提案しています。

住戸外の壁に設置された遠隔試験機能付き感知器の子機に外部試験器を接続している様子
外部試験器で遠隔試験を行い、試験結果「正常」が点灯している様子
加熱試験器で作動表示灯が点灯した定温式熱感知器
出動時の原因確認の例(同じ建物)。遠隔試験機能付きの感知器が設置された建物では、住戸の外にある子機(左)に外部試験器をつなぎ、住戸に入らずに各住戸の感知器を順次試験できます(中:試験結果「正常」)。異常が疑われる感知器は、加熱試験器などで実際に作動させて確認します(右)。

「誤報対応は、鳴り止ませて終わりではない」という当社の考え方は、この数字に表れていると思います。出動のたびに原因を確認し、劣化が確認できた建物には見積をお出しし、更新で解決する。この流れを35日間で7棟分、前に進めることができました。

消防隊が鳴動を止めるために配線を切断した感知器のベース
入居者様が感知器のヘッドを外した後の天井のベース
左:先着した消防隊が、鳴動を一時的に止めるために感知器の配線を切断した状態。右:入居者様が発報した場所を特定し、感知器のヘッドを外していた状態。いずれも当社が引き継ぎ、その場で交換・復旧を行いました。
交換する定温式スポット型熱感知器(防水型)の配線接続
交換する定温式熱感知器(防水型・2026年製)の配線接続。感知器本体だけでなく、ベースの端子や配線の状態もあわせて確認します。
交換後の試験で作動表示灯が点灯した煙感知器
煙感知器を加煙試験器で試験している様子
定温式熱感知器を加熱試験器で試験している様子
交換後は、加煙試験器・加熱試験器で感知器を実際に作動させ(左:試験で作動表示灯が点灯した交換後の煙感知器、中:加煙試験、右:加熱試験)、受信機まで正しく信号が届くことを確認してから引き渡します。

今回の注目事例

23件の中から、オーナー様・管理会社様の参考になりそうな事例を5つ取り上げます。物件名・所在地は伏せ、部屋番号など特定につながる情報は変えています(件数や技術的な事実は変えていません)。

1. 台風の日に3階で作動した熱感知器──気圧の変化で作動することがある

連休中の台風接近時、共同住宅の3階で火災警報が鳴り、現場では火災も煙もありませんでした。発報したのは差動式の熱感知器です。空気室のあるメカ式の差動式感知器は、空気室内の空気の膨張で温度の急上昇を検知する仕組みで、空気室の圧力を逃がす小さな穴(リーク孔)がほこりなどで詰まると、台風などで気圧が急に下がったときに作動することがあります。今回はリーク孔の詰まりと気圧の低下が重なったものと推定し(断定はできません)、感知器を交換しました。「台風の日に決まって鳴る」建物は、この可能性を疑ってください。

2. 竣工して間もない建物で鳴った──新しくても配線のトラブルはある

2025年に竣工したばかりの共同住宅で、1階の住戸が発報しました。今回は調査の結果、感知器ではなく配線の接続部の不具合が原因と確認されました。前回の記事で「誤報の原因は感知器だけではない」と書いたとおりで、新築でも配線や接続の不具合で鳴ることがあります。竣工直後の誤報は、劣化を疑う前に配線と接続を確認する必要があります。

3. 上階からの水漏れで感知器が濡れていた

1階の住戸で火災警報が鳴り、確認すると発報した感知器のすぐ上の住戸で水漏れが起きており、感知器の内部まで水が回っていました。感知器は水に濡れると回路が誤動作します。この場合、感知器を交換しても水漏れが直らなければ再発するため、感知器の交換と並行して、水漏れの修繕を管理会社様にお願いしています。感知器が原因に見えて、実は建物側の不具合が原因というケースです。

4. 受信機のバッテリー異常──コネクタに緑青が出ていた

深夜1時、受信機から「バッテリー異常」のトラブル警報が鳴っているとの連絡で出動しました。火災警報ではなく設備の障害警報です。受信機を開けると、予備電源バッテリーのコネクタ端子に緑青(青緑色の錆)が発生し、接触不良を起こしていました。湿気の多い場所に設置された受信機では、こうした端子の腐食が起きることがあります。バッテリーを交換して復旧しましたが、受信機そのものの設置年数も確認し、更新の時期をご案内しています。

火災受信機の予備電源バッテリーのコネクタに発生した緑青
受信機の液晶に表示された「トラブル BTシケン NG」(バッテリー試験異常)
左:予備電源バッテリーのコネクタに発生した緑青。右:受信機の液晶に表示された「トラブル BTシケン NG」(バッテリー試験異常)。火災警報ではなく、設備の障害を知らせるトラブル警報です。

5. 「警報が鳴っている」と呼ばれて行くと、時計の音だった

夜8時半、「居室内で警報が鳴り続けている」との連絡で出動したところ、火災報知設備は正常で、音の発生源は室内の時計のアラームでした。火災報知設備の音がどんな音かを知らない方にとっては、鳴り続ける電子音と警報音の区別は難しいものです。前回の記事で取り上げた「ガス器具の警告音を火災報知設備の電波障害と思った」ケースと同じで、当社は出動した以上、火災報知設備に異常がないことを確認して報告しています。

気温が下がる時期に気をつけたいこと

10月に入って誤報の件数は落ち着きましたが、この先の季節にも誤報が増える要因があります。

  • 暖房の立ち上げ:エアコンやストーブを使い始めた日に、温風の吹き出し口の近くにある差動式熱感知器が、温度の急上昇で作動することがあります。設置基準では吹き出し口から1.5m以上離すことになっていますが、後からエアコンを増設した住戸ではこの距離が守られていないことがあります。
  • 結露:外気との温度差が大きくなると、共用廊下や階段の煙感知器の内部に結露が生じ、誤報の原因になります。
  • 年末年始の連休:今回の4連休の集計のとおり、連休中は管理会社様の窓口が休みのため、入居者様から直接当社に連絡が入ることが増えます。GW・お盆・年末年始は出動費に割増がかかることがありますので、連休前に古い感知器の交換を済ませておくことをおすすめします。

夏に1度でも鳴った建物は、感知器の設置年数を確認し、年内に更新の見積を取っておくと、冬の連休に慌てずに済みます。出動費の目安、夜間・休日対応の条件、鳴ったときの操作手順は第1回の記事をご覧ください。

よくあるご質問

Q. 夏に1回鳴っただけで、その後は鳴っていません。交換は必要ですか?

A. 1回だけで判断はできませんが、今回の集計では、前回の期間に出動した建物に再び出動した例が2棟、同じ建物で3回目以上になった例が2棟ありました。いずれも設置から15年前後の感知器です。作動した感知器の設置年数が更新の目安(煙式・半導体式の熱式は約10年、それ以外の熱式は約15年)を超えていれば、同じ時期に設置した他の感知器も同程度に劣化が進んでいる可能性があります。一度誤報が発生した建物では、感知器の状態がそれ以上良くなることはなく、誤報を繰り返す傾向にあります。次に鳴る前に、建物全体の感知器の設置年数を確認し、早めの更新をおすすめします。

Q. 連休中に鳴った場合、管理会社に連絡がつきません。どうすればよいですか?

A. 火災の疑いがある、または安全に確認できない場合は、避難と119番通報を優先してください。火災でないことが確認できた場合も、建物の対応手順に従い、管理会社様の緊急窓口または契約先の消防設備業者に連絡してください。受信機の操作は取扱いを把握した方が行い、正常な監視状態に戻ったことを確認してください。復旧できない場合や警報が再発する場合は、営業再開を待たずにご相談ください。定期点検をご契約いただいている建物で、緊急対応費用にご同意いただいている場合は、ご契約時にご案内した連絡先に直接ご連絡いただければ、連休中も出動します。

Q. 新築なのに誤報が起きました。施工不良ですか?

A. 今回の事例のように、竣工して間もない建物でも配線の接続部の不具合で鳴ることがあります。施工不良とは限らず、搬入や内装工事で配線に力がかかった、接続部が緩んだ、といった原因もあります。感知器が新しい場合は劣化ではないので、配線・接続・受信機の順に確認します。竣工後1年以内であれば、施工した業者に連絡して確認してもらうのが先です。

まとめ

  • 2026年9月16日〜10月20日の緊急対応は23件(非火災報19件・トラブル警報1件・その他3件)。前回の48件から半分以下に減り、10月に入って落ち着きました。累計は71件です。
  • 原因の74%(17件)は感知器の経年による劣化・不良と判断した事例で、一時的な要因が減った分、割合は前回より上がりました。たばこが原因のものは引き続き0件です。
  • 夜間・深夜早朝が48%、日曜・祝日が30%。9月の4連休だけで6件が集中しました。
  • 23件のうち14件で見積を提出し、7件が交換・更新工事に進みました(感知器の一斉交換2棟)。3回目以上の出動となった建物は2棟あり、1棟は4回目の出動を機に以後の誤報対応をお断りし、もう1棟は一斉更新をご提案しています。
  • 暖房の立ち上げ・結露・年末年始の連休に向けて、夏に鳴った建物は誤報を繰り返す傾向にあるため、年内に感知器の設置年数の確認と早めの更新をおすすめします。

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