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避難ハッチ交換工事の流れを写真で解説|撤去・防水処理・降下試験まで【千葉県市川市の施工事例】

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避難ハッチ交換工事の流れを写真で解説|撤去・防水処理・降下試験まで【千葉県市川市の施工事例】

【施工前】千葉県市川市の共同住宅で実施した避難ハッチ交換工事。上蓋の蝶番が破損し、避難はしごにも錆が出ていました。

マンションの避難ハッチ交換は、古い設備を新しいものに取り替えるだけの工事ではありません。既存設備の撤去、新しいハッチ枠の填め込み、防水処理、降下試験まで、一連の工程を適切に行ってはじめて、避難設備として機能します。

本記事では、千葉県市川市の共同住宅で実施した避難ハッチ交換工事をもとに、実際の施工手順を現場写真とあわせてご紹介します。「工事を頼むと、実際にどんなことをするのか」を知りたい管理会社様・オーナー様に向けた内容です。費用の目安・納期・よくあるご質問もあわせて掲載しています。

監修:髙野 大樹(チヨダ防災株式会社 千葉支店長/消防設備士 甲種第1類〜第5類・乙種第6類・第7類/第一種電気工事士) 初回公開日:2021年1月30日 最終更新日:2026年8月3日

この記事でわかること

工事の概要

【施工事例】千葉県市川市 避難ハッチ交換工事の概要
建物用途 共同住宅
所在地 千葉県市川市
規模 地上3階・15世帯
築年数 築27年(工事実施時)
工事内容 避難ハッチおよびハッチ用つり下げはしごの交換、開口部周囲の防水処理、降下試験
交換の理由 上蓋の蝶番(ヒンジ)の破損、避難はしごの錆
施工のポイント 蝶番破損・はしごの錆への対応/枠周囲の防水処理/降下試験(上下2住戸の立ち会い)/点検時の採寸の活用
交換台数 6台
施工時期 2021年1月(築年数は施工当時のものです)
工期 2日間(現場作業)
※避難ハッチは個別受注生産のため、ご発注から製作・納品・施工の完了までは、概ね1か月程度の納期をいただきます。
※現場作業の日数は、交換台数、入居者様のご在宅状況(上下2住戸分の日程調整)、天候により変動します。
工事金額 118万8,000円(税込)
※2021年1月施工当時の金額です。その後の資材価格の変動により、現在の同種工事の金額とは異なります。
※交換台数、はしごの材質・長さ、足場の有無、既存の防水層・下地の状態、施工範囲により費用は異なります。複数台をまとめて交換すると、現地調査・出張・施工管理などの共通費用を集約できるため、1台ずつ更新する場合より1台あたりの費用を抑えやすくなります。
※詳しくは現地調査のうえ、お見積りいたします。現地調査・お見積りは無料です。

施工前の状態|蝶番の破損と、はしごの錆

施工前の調査では、次の不具合が確認されました。

  • 上蓋の蝶番(ヒンジ)の破損 — 蝶番は上蓋を枠につなぎ、開閉を支える金具です。破損すると避難時に蓋が正常に開かないだけでなく、固定を失った上蓋が強風時にバタつく・脱落するといった、日常の事故リスクにもなります
  • 避難はしごの錆 — 錆が進行すると、避難時に体重をかけた際の強度に不安が残ります。閉まりきらない上蓋の隙間から雨水が入ることで、はしごの腐食はさらに早まります

製造から年数が経ったハッチは、メーカーの補修部品の供給が終了していることが多く、蝶番だけの部品交換は難しいのが実情です。今回は、はしごの錆もあわせて確認されたため、ハッチ枠・はしごを含めた交換をご提案しました。

避難ハッチ交換工事の全体の流れ

工事は次の6ステップで進みます。

  1. 現地調査・採寸 — 既存ハッチの開口寸法、降下空間、防水層の状態を確認します
  2. 製品の発注・製作 — 既存の開口寸法に合わせた個別受注生産です(概ね1か月程度)
  3. 既存設備の撤去 — 古いはしご・ハッチを取り外します
  4. 新しいハッチ枠の填め込み — 開口部に新しい枠を設置します
  5. 枠周囲の防水処理 — 特に重要な工程です
  6. 降下試験・引き渡し — 動作を確認し、消防への届出を行います

以下、現場写真とともに主要な工程をご紹介します。

1. 古い避難はしごの撤去

【撤去工程】錆が出ていた古い避難はしごを枠ごと撤去した様子(千葉県市川市の避難ハッチ交換工事)。

錆の出ていた既存のはしごを、枠ごと撤去します。錆の粉や長年たまった汚れでバルコニーや階下を汚さないよう、養生をしたうえで丁寧に取り外します。

2. 新しいハッチ枠の填め込み

【枠の填め込み工程】バルコニー床の開口部に新しい避難ハッチ枠を設置した様子(千葉県市川市)。

バルコニー床の開口部に、新しいハッチ枠を填め込みます。避難ハッチは在庫品を取り付ける工事ではなく、既存の開口寸法に合わせた個別受注生産です。枠の水平を確認しながら正確に据え付け、上蓋がスムーズに開閉する状態に仕上げます。

使用する製品は、避難器具設置基準告示に適合するもの、または認定を受けたものであることが必要です。あわせて、はしごが降りる先の空間(降下空間)が確保されているかも確認します。

3. 枠周囲の防水処理

【防水処理工程】避難ハッチ枠の周囲に防水処理を施した様子。階下への漏水を防ぐ最も重要な工程です。

避難ハッチ交換で最も重要なのが、この防水処理です。

ハッチの枠を入れ替えるということは、バルコニー床の防水層に一度手を入れることを意味します。枠と床面の取り合い部分の処理が不十分だと、雨水が床内部に浸入し、階下の住戸への漏水や躯体の劣化につながります。設備を新しくしたのに建物を傷めてしまっては本末転倒ですので、この工程は丁寧かつ慎重に行います。

4. 降下試験(入居者様と一緒に確認)

【降下試験】避難ハッチの降下試験。入居者様とともに、はしごで安全に避難できることを確認しました(千葉県市川市)。

設置後は降下試験を行い、上蓋がスムーズに開閉すること、はしごが正常に展張し安全に降下できることを確認します。はしごが降りる先は下の階のバルコニーになるため、降下試験の際は下階の住戸にも立ち入らせていただきます。上下2住戸分のご在宅を同じ日に調整のうえ実施します。

チヨダ防災では、この降下試験の場に入居者様にも立ち会っていただき、実際の使い方を一緒に確認しています。いざというときにはしごを使うのは、点検員ではなく入居者様ご自身だからです。一度でも開け方と降り方を見ておくかどうかで、実際の避難のしやすさは大きく変わります。

工事完了後は、消防設備士甲種第5類の資格者が、必要な消防手続き(届出)まで一連で対応します。

費用と納期の目安

避難ハッチ交換の費用の目安は、1台あたり20万9,000円〜38万5,000円(税込)です。はしごの材質・長さ、既存の防水層の状態、開口寸法、足場の有無などで変わります。複数台をまとめて交換すると、現地調査・出張・施工管理などの共通費用を集約できるため、1台ずつ更新する場合より1台あたりの費用を抑えやすくなります。今回の市川市の現場でも、複数台をまとめて交換したことで、現地調査や施工管理などの共通費用を集約できました。

納期は、個別受注生産のためご発注から工事完了まで概ね1か月程度です。

避難ハッチの交換時期や費用の考え方、交換が必要になる症状のサイン、依頼先の選び方について詳しく知りたい方は、避難ハッチ交換工事の総合ガイド(横浜市中区の施工事例)もあわせてご覧ください。

よくあるご質問

Q. 蝶番が壊れているだけでも、ハッチごと交換になりますか?

製造年式によっては蝶番のみの部品供給が終わっていることが多く、また蝶番が壊れる頃には上蓋やはしごの劣化も進んでいるのが通常です。部分修理で済むか全体交換が必要かは、現地調査にて診断いたします。

Q. 工事のとき、下の階の住戸にも立ち入りますか?

はい。はしごが降りる先は下の階のバルコニーになるため、降下試験の際は下階の住戸にも立ち入らせていただきます。上下2住戸分のご在宅を同じ日に調整させていただくため、日程のご相談は早めに行っています。

Q. 工事中、バルコニーは使えますか?

作業中と、防水処理の養生中はご使用いただけません。洗濯物を干せない時間帯が生じますので、あらかじめ入居者様にご案内いたします。

Q. 避難ハッチ交換中も建物に住めますか?

はい、お住まいのまま工事できます。工事範囲は対象住戸のバルコニーと、降下試験で立ち入る下階のバルコニーで、作業中と防水処理の養生中に一時的にバルコニーをご使用いただけない時間帯が生じるのみです。

Q. 市川市で依頼した場合、どのくらいで工事できますか?

避難ハッチは個別受注生産のため、ご発注から製作・納品・施工の完了まで概ね1か月程度をいただきます。千葉支店が市川市にあるため、現地調査は速やかにお伺いできます。市川市をはじめ、千葉県内の共同住宅に対応しています。

Q. 見積りは無料ですか?

現地調査・お見積りは無料で承っています。

まとめ

  • 避難ハッチ交換工事は「調査・採寸 → 発注・製作 → 撤去 → 枠の填め込み → 防水処理 → 降下試験」の流れで進みます
  • 上蓋の蝶番の破損は、避難時に蓋が開かないだけでなく、強風時の事故リスクにもなります。部品供給が終了しているため、蝶番だけの修理は難しいのが実情です
  • 工事の要は枠周囲の防水処理です。不十分だと階下への漏水につながります
  • 降下試験は上下2住戸の立ち会いのもとで行い、入居者様と使い方を一緒に確認します
  • 個別受注生産のため、ご発注から工事完了まで概ね1か月程度の納期がかかります

市川市・千葉県の避難ハッチ交換工事はチヨダ防災へ

チヨダ防災は千葉支店(千葉県市川市)を拠点に、市川市をはじめ千葉県内の消防設備点検・工事に対応しています。

  • 消防設備点検時に採寸まで完了 — 消防設備点検の際に点検員がそのままハッチの採寸まで行えるため、採寸のためだけに改めて入室をお願いする必要がありません
  • 自社で採寸から施工まで対応 — 現地調査、製品の選定、撤去・設置、枠周囲の防水処理、降下試験まで自社施工で行います
  • 消防への届出まで一貫対応 — 消防設備士甲種第5類の資格者が、交換後の届出まで一連で対応します
  • 上下2住戸の在宅調整もお任せください — 入居者様との日程調整に慣れています

現地調査・お見積りは無料です。「蓋の開閉がおかしい」「点検で指摘された」という段階でも構いません。お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。

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監修者

髙野 大樹(チヨダ防災株式会社 千葉支店長)
消防設備の設計・施工・点検に8年従事し、約3,000棟を担当。
消防設備士 甲種第1類〜第5類/乙種第6類・第7類/第一種電気工事士

本記事の工事は、監修者の髙野が現地調査から施工まで担当しました。

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